〒319-1711  茨城県北茨城市関南町関本下1050番地 TEL 0293-46-1121

 北茨城市民病院の看護部では、看護の対象を疾病の有無に関わらず、患者さんに合わせた健康レベルでとらえています。また、患者さんの持つ潜在的な治癒力を引き出す努力をし、個々の患者さまのニーズに応じた看護を提供できるよう努めております。
 患者さまやご家族に満足いただけるような安全・安心な看護を提供し、継続教育の充実・自己研鑽に努め、常に専門家としての看護を目指しております。また、日々変わり行く社会情勢に対しても柔軟に対応できるよう、努力を続けています。

看護部長挨拶

  

ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
北茨城市民病院は地域の中核病院として関連施設等と連携し、地域の方々が安心して暮らしていくことができるよう地域医療に貢献することを期待されています。
少子高齢化が加速している中、たとえ医療・介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域でその人らしい生活ができ安心して最期が迎えられるよう、地域包括ケアシステムで地域の期待に応えられる看護の提供を目指して、看護の質向上に努めております。
当看護部は「やさしいおもいやりの心で、患者さん中心の看護を提供します」の看護理念に基づき、以下の4つの看護部基本方針を掲げております。
 1 医療チームにおける役割を果たし、社会のニーズに応じた看護を提供する
 2 地域との連携を図り、地域住民の健康増進に貢献する
 3 患者さん及び家族の健康教育を積極的に進める
 4 看護の質向上のため、個々の資質を高める
この基本方針を基に、それぞれが自身のキャリアを高めていけるよう、クリニカルラダーに沿って一人ひとりの実践能力や目標に応じてステップアップできる体制を整えています。
看護師一人ひとりがライフステージに合わせ、仕事と生活の両立ができ、やりがいと自信を持って業務に取り組んでいけるよう支援していきたいと思います。
患者さんにとっての最善の医療とケアを考え、看護部理念の「やさしいおもいやりの心で、患者さん中心の看護を提供」できるよう、専門性の向上と優しさを兼ね備えた人材育成に努めてまいります。

理念

  やさしい思いやりの心で、患者さん中心の看護を提供します。

目標(令和6年度)

  1 連携を通して患者中心の看護を提供する。
  2 患者の尊厳・人権を尊重した看護を展開する。
  3 専門職としての自覚を持ち、自己研鑽に努め質の向上を図る。
  4 働き続けられる職場環境づくりを推進する。
  5 健全な病院経営に参画する。

部署紹介

✿2A病棟(外科病棟)✿

 2A病棟は、外科病棟で消化器外科を中心とした急性期・周術期・がん化学療法・緩和治療を行っています。術後早期離床を進めて、術後合併症の予防に努めながら看護を展開し、ストーマケアや褥瘡ケアに関しては、皮膚・排泄ケア認定看護師と連携をしながら指導などを行っています。
 内科の患者さんも入院しており、幅広い科の対応が求められるとともに、入院患者の年齢層も幅広く高齢者も多いため、住み慣れた場所に早期に退院ができるよう、日々退院支援を意識して看護展開をしています。

 

✿2B病棟(慢性期内科病棟)✿

 2B病棟は、慢性期内科病棟です。感染症患者の対応も行っており、「その人らしさ」を大切にして、日々の看護ケアを行っています。治療を終了後に速やかに退院できるよう退院支援にも力を入れています。患者さんやそのご家族の思いを寄り添い、患者さんの希望に添えるように多職種と連携し、スタッフが一丸となって看護を提供しています。

 

✿3A病棟(急性期内科病棟)✿

 3A病棟は、急性期内科病棟として、循環器内科の心臓カテーテル検査・治療、消化器、呼吸器内科、糖尿病などの一般的な内科疾患の患者さんを受け入れています。患者さんの中には、入退院を繰り返す高齢者が多く、治療を終えた後スムーズに在宅や施設などの療養の場へ帰れるように、多職種と連携をして退院支援に取り組んでいます。
 また、人生の最終章での意思決定支援など、一人一人の患者さん、家族に向き合った看護が提供できるよう日々努力しています。

 

✿3B病棟(療養病棟)✿

 3B病棟は、46床の療養病棟です。療養病棟は、急性期治療を終え病状が安定した方や、状態は安定したが何らかの医療処置と継続的な入院加療を要する慢性期の患者さんが退院までの時間を過ごす場所となっています。ご自宅や施設(老人ホーム)への隊員を目標に病棟スタッフ、リハビリスタッフや地域医療連携相談室と協力しながら看護を行っています。
 日々、患者さんが満足の行く療養生活が送れるよう患者・家族とのコミュニケーションを大切にしながらケアや退院支援を中心に関わっています。

 

✿外来・病棟✿

 当院の外来診療科は13科です。一般外来のほかに、内視鏡検査・感染症外来も行っています。外来には認定看護師も在籍し、褥瘡やストーマ外来・外来化学療法の看護外来を行っています。また、外来・手術室は1つの部署として業務をしています。外来・手術室スタッフ一同、地域に根ざした病院を目指して、市民の方々に貢献できるよう日々業務しています。病気について困ったことや不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

<外来>

 各科外来では、対応する年齢層や疾患も幅広く、患者さんやご家族に安心して治療・検査・処置が受けられるよう丁寧な支援を心掛けています。一般外来と救急外来で対応しており、救急外来では、24時間体制で対応しています。迅速に初期対応を行い、入院が必要とされるときには、病棟看護師へ患者さんの情報を適正に引き継ぐ大切な役割を担っています。外来スタッフは、常勤はもちろん非常勤の方も多く活躍している職場です。子育て中の若いスタッフもおり、スタッフ同士がお互いに相談や支援を惜しまず、働きやすい職場づくりを心掛けています。

<手術室>

 手術室は、消化器外科・口腔外科・眼科・婦人科の手術を行っています。手術室看護師は、手術を受けられる患者さんや家族に寄り添い、少しでも不安や緊張を軽減できるように支援することを心掛けています。患者さんの安心と安全な手術を第一として、医師やコメディカルと協働して医療の提供をしています。
 また、手術室看護師は、外来業務、救急外来や夜勤業務も担い、幅広く看護の実践が求められる部署です。

体制

勤務体制  変則2交替制
看護方式
 固定チーム継続受け持ち制
 1人の患者さんを担当看護師が、入院から退院まで責任を持って看護し、所属するチームが
 看護活動を支援します。
看護基準
 10:1 (看護職員の実質配置)
勤務時間 病棟  日勤      8:30 ~ 17:15 (休憩60分)
 日勤ロング 8:30 ~ 19:30 (休憩60分、夜勤の前日)
 夜勤    19:00 ~ 翌9:15 (休憩60分、仮眠時間あり)
 *夜勤回数  4~5 回/月(2人の勤務体制)
外来  日勤  8:30 ~ 17:15 (休憩60分)
 夜勤 16:30 ~ 翌9:15 (休憩60分、仮眠時間あり)
  *夜勤回数  1~2 回/月(1人体制)

教育体制

  クリニカルラダー制度

当院のクリニカルラダーは、JNAラダーの看護の核となる4つの看護実践能力、「ニーズをとらえる力」「ケアする力」「協働する力」「意思決定を支える力」に加え、当院で求められる看護師を育成するため「組織的役割遂行能力」「自己教育・研究能力」「マネジメント能力」を加えたラダーを活用しています。階段を一段ずつ上がるように、Ⅰ~Ⅴと段階的にステップアップしていくようキャリアアップの支援をしています。

教育活動方針

院内研修  段階別研修
 新採用者・新人採用者研修
院外研修  茨城県看護協会主催研修
 茨城県委託看護研修
 看護学会
 各委員会研修
 看護認定管理者研修(ファーストレベル・セカンドレベル・サードレベル)
 全国自治体病院研修
 その他
資格取得  認定看護師教育専門課程
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師2名
  • 救急看護認定看護師1名
  • がん化学療法認定看護師1名
  • 感染管理認定看護師1名

新人教育体制について

年間計画に沿って集合研修を行います。また、実際に働く現場で先輩に指導を受けながらOJT(On the Job Training)を進め、実践を通して学びます。

新人教育のプログラム

●基本的な看護の基礎知識、看護技術、看護実践能力を身につける。
●看護チームの役割と自己の役割を理解する。
●個別の看護計画を立案・実施・評価する。

年間研修計画

4月
 新入職者オリエンテーション、看護技術研修(酸素、吸引、注射、採血)
5月
 1ヶ月フォロー研修(みんなで語ろう会)、褥瘡予防研修、BLS(一次救命処置)研修
 ME研修①(心電図モニター、輸液ポンプ、シリンジポンプ)
6月
 フィジカルアセスメント研修
7月
 3ヶ月フォローアップ研修、看護記録研修
8月  新人倫理研修、ME研修②(人工呼吸器関連)
9月  
10月  6ヶ月フォローアップ研修、夜勤導入前シミュレーション研修
11月  エンゼルケア研修
12月  退院支援研修(退院支援看護師講義)
1月  訪問看護研修(訪問看護師講義)
2月  1年目振り返り研修
3月  

その他

●奨学金制度
 看護師を目指す方を対象に実施しております。
   奨学金の支給は、看護学校合格・入学決定後になりますが、看護学校を目指している高校生の方からの応募も歓迎します。
   詳しくは、こちらをご覧ください。