市民病院は、地域の基幹的な公立医療機関として重要な役割を担わなければなりません。少子高齢化が急速に進む中、医療及び介護の需要が大きく変化すると予測され、今後は地域医療の在り方が問われるなど、適切な医療提供体制の再構築が必要となります。

　このような中で、公立病院として地域の医療機関、福祉施設などと適切な役割分担の下、必要な医療提供体制の確保を図らなければなりません。その一環として、中郷町に開設した家庭医療センターは、市民のかかりつけ医的な役割を果たすため、在宅医療、訪問看護等の事業に取組んでおります。

　一方で、公立病院の運営は、急激な医療改革等、全国的にも厳しい環境に置かれております。本市病院事業は、こうした状況にあっても、引き続き公立病院としての役割を果たすことができるように、平成２７年４月に地方公営企業法の全部適用となり新たなスタートを切りました。

　今後におきましても、職員が一丸となり、安定した経営の下で、医師、看護師等、医療スタッフの人材確保と育成を図り、良質な医療を提供するとともに、疾病予防の知識の提供、健康診断、人間ドック等の事業を積極的に取り入れ、健康管理を推進し、市民の皆様に愛される病院運営に努めてまいります。

※事業管理者とは・・・
国の公立病院ガイドラインに従い、健全経営に向けて経営形態を変更（地方公営企業法の財務一部適用から全部適用へ）したことにより、開設者と同等の権限をもって病院事業を行う特別職になります。