市民病院の役割（使命）は、今後到来する少子高齢化社会に向けた医療提供と考えており、地域医療を守るために総合診療医がプライマリ・ケアを担い、近隣等開業医の先生方をはじめ多方面の諸機関とのネットワークを築き、健康都市づくりに向けて、自助、互助、共助及び公助に基づき、多職種で患者さんの疾患管理を行うことと考えております。

　しかしながら、北茨城市の人口１０万人に対する医師数は、全国平均値の３３％、同様に看護師数につきましても３９％と非常に少ない医療職で賄っている現実があります。ここで忘れてならないことは、自分の健康は自分で守るという姿勢と行動であると思います。

　それをサポートするために、本市病院事業が行う医療は、救急患者の初期診療、急性期疾患の一般的診療、一般的な疾患の継続診療、予防医療（予防接種・住民教育・健康診断）への取組、民間医療で取り残された住民の診療、地域包括ケアの中核としての機能及び家庭医療センターにおける在宅診療になります。

　新病院の開院を機に、職員一同が、更に一丸となり、市民の皆様の期待に応えるように努力してまいります。