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内科 藤枝 毅

 高血圧の原因には日々の生活習慣が大きく影響しています。高血圧治療の基本は、①食事療法(食塩制限)、②運動、③薬です。今回は、食塩制限について取り上げさせていただきます。
 食塩は高血圧と密接な関係があり、高血圧の予防や管理には減塩が重要であることはよく知られています。日本人の食塩摂取量は徐々に低下していますが、まだ男性で平均10.8g/日,女性で9.2g/日(平成26年国民健康・栄養調査)と多く、高血圧患者さんの大部分はガイドラインで推奨される6g/日未満を守れていません。
 食塩をとりすぎない工夫としては、「麺類のスープは飲まずに残し、醤油やソースはかけずにちょっとつけて食べる。」「加工食品やインスタント食品、スナック菓子は控え、外食も控える。」「市販のだしやスープの素は使わず、手作りして塩分を抑える。」などがあります。
 食塩制限すると食事が美味しくなくなると思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。味付けの工夫としては、「塩の代わりに酸味やだしを効かせたり、香辛料で料理にスパイスをプラスする。」「適度にごま油やオリーブ油を利用して風味を出したり、ごまなどの香ばしさを生かす。」「生姜などで香り付けし、味付けに変化をつける。」などがあります。  
 また、野菜や果物には塩分を体から排出する「カリウム」という成分が含まれていて、血圧の上昇を防ぐ働きがあり、摂取をお勧めします。ただし、果物の食べ過ぎはカロリーの増加に繋がるので、適量を心がけましょう。
 血圧は、加齢によって急に上がるものではありません。早い時期から、食塩摂取量を少なくすることで、加齢による血圧上昇を抑え、高血圧を予防することができます。