北茨城市民病院 内科 海老澤 由香
こんにちは。北茨城市民病院内科の海老澤と申します。
新型コロナウイルスの予防接種は皆さん受けていますか?今回は予防接種についてお話ししようと思います。
① 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの発症と重症化を防ぐことができます。接種後の発熱などを心配されている方も多いと思いますが、熱が出ても1日で下がれば経過を見ていただいて大丈夫です。逆に、副作用がないことをご心配される方もいますが、副作用の有無に関わらず正しい期間で接種を受けていれば免疫はついています。副作用のリスクよりも接種によるメリットのほうが大きいので接種をお勧めします。
② 肺炎球菌
肺炎の発症と重症化を防ぐことができます。65歳以上の方に5年ごとに接種をお勧めします。初回に限り、65歳から5年刻みの年齢の方の場合は市から接種費用の一部を助成する制度がありますので、該当の年齢の方は是非接種をお勧めします。
③ 帯状疱疹
帯状疱疹の発症だけでなく、帯状疱疹後神経痛(発症時の痛み)も防ぐことができます。50歳以上の方は接種可能ですが、特に60-70歳代の方にお勧めします。
②③の予防接種は新型コロナウイルスの予防接種の前後2週間空ければ接種できます。
ただし、どの予防接種でも熱が出ているなど体調の悪い場合は打てません。また、接種から数分~数時間以内にじんましん、呼吸困難、下痢や立ちくらみ等の症状が出る(アナフィラキシー)が一番心配な症状なので、その場合は早めに医療機関にご連絡ください。