北茨城市民病院 内科 石 橋 直 樹
みなさん、こんにちは。内科の石橋直樹です。新型コロナウイルスが流行し、感染対策が強化されてはいますが、それでも何かしらの風邪にかかることを完全に予防することはできません。もし家族で風邪を引いてしまった人がいた場合どうすればよいかについて今回はお話しします。
一般に風邪はウイルスが目・鼻・口などの粘膜から侵入することで感染します。主な感染経路は唾液や痰などの飛沫に含まれるウイルスが会話や咳によって直接粘膜に入る飛沫感染、ウイルスが付着したところを手で触り、その手で粘膜を触ることによって感染する接触感染の2つです。
家族は同じ生活空間を共有していますし、ともに過ごす時間も長いためどうしても感染しやすくなってしまいます。それでも家族に感染を広めないためにはどうすればよいでしょうか。
療養する人(風邪を引いた人)はできる限り他の家族と長時間近くにいることを避けてください。食事、寝室、療養する部屋も家族とは分けましょう。部屋から出るときはマスクを付け、手指をアルコール消毒してください。
同居する人は食事や目、口、鼻を触る前に手を石鹸で洗うか、アルコール消毒するようにしましょう。看病が必要な場合、看病をする人は持病がない人にしましょう。日中はできるだけ換気しましょう(1〜2時間に1回、5分〜10分程度)。
最後に、症状の変化に注意しましょう。息苦しさ、体のだるさが悪化する、意識がもうろうとする、水分が取れないなどの場合には当院へご連絡ください。
紙幅の関係でここには書ききれないこともありますので、詳しく知りたい方は左記URLをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00009.html
新型コロナウイルスが疑われる、と書いてありますが、普通の風邪でも対策はほぼ同じです。