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北茨城市民病院 内科 中村 真季

 

 喫煙者は新型コロナウイルス感染症が重症化しやすかったり、昨年10月にはタバコが値上がりしたり・・・喫煙者の皆さん、まさに今が禁煙するときです。
 というわけで、今回は【禁煙外来】について紹介します。
 禁煙治療が保険適応になるかは以下の条件にすべて該当する必要があります。
 ①ニコチン依存症のテストで5点以上(ネットで「たばこTDS」と検索してみてください。)
 ②1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上(34歳以下はこの項目は当てはまらなくてもよいです。)
 ③すぐに禁煙する意志がある。
 ④医師から禁煙治療についての説明を受け、治療を受けることに文章で同意する
 上記を満たさなくても自費で診療を受けることももちろんできます。禁煙外来は全部で5回、12週間の治療になります。最初の1か月が一番つらい時期なので2週間ごとに受診していただき、その後は4週間ごとの受診です。飲み薬や貼り薬の力をかりながら治療を行っていきます。薬の力を使って治療を行うことで禁煙の成功率が上がることが分かっています。金額としては計5回の治療(診察代、薬代、検査代なども含みます。)で3割負担の方であれば飲み薬でトータル20,000円前後、貼り薬で17,000円前後と3か月のたばこ代よりもひょっとして安いのではないでしょうか。
 禁煙外来は禁煙できないことを責める外来ではなく、どうしたら禁煙できるか皆さんと一緒に考える外来です。あまり気負わず、禁煙したいけどあと一歩踏み出せない方はぜひいらしてみてください。市民病院では月曜日の午後と1・3・5の土曜日の午前中に禁煙外来の専門の枠を設けて皆さんにじっくり向き合っています。受診をお待ちしています。