内科 山本 翔太郎
コロナ禍が長く続いておりますが、今回は日常生活で実践できる感染対策について見ていきたいと思います。
新型コロナウイルスは、3つの感染経路を取ります。①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込む「空気感染」、②ウイルスを含む飛沫が粘膜に付着する「飛沫感染」、③飛沫を触った手指で粘膜を触れる「接触感染」に分けられます。
また、マスクを着用することも重要なのは周知の事実かと思いますが、マスクを着用したうえで他人との一定の距離(社会的距離:ソーシャルディスタンス)を保つことは、飛沫感染の予防に繋がります。
さらに、感染拡大を防ぐためには、一人一人の意識が重要であり、このような感染対策を日常的に行っていくことが必要です。発熱などの新型コロナウイルスの感染を疑う症状がある場合に、「無理せず会社、学校を休む」という考えは、感染拡大を防ぐためには必要です。
医療機関は、常に混雑し、受診もかなりお待たせしてしまうことも多く、また、入院患者さんのご家族の面会制限も実施せざるを得ない現状は、医療スタッフにとっても大変心苦しいものです。このような現状がいち早く改善され、元通りの日常を取り戻せるよう、当院スタッフも市民の皆様に向けて最善を尽くしていきたい所存です。しかしその為には、医療だけでは及ばない面もあり、先に述べたような日常生活における感染対策を意識的に行っていくことが、コロナ禍からの脱却において必要不可欠です。皆様が意識的な生活のもと、お元気で過ごされることを一職員として願っております。