患者様中心の医療提供と信頼される病院運営に取り組んでまいります。

外科科長 小出 綾希

 

  よく外来の患者様やご家族様から『内視鏡の手術をお願いします』というご要望を戴くことがあります。実はこの内視鏡という言葉は、あいまいな総称的表現です。内視鏡という機械自体は、細長い本体の先端にカメラが付いていて、リアルタイムにカメラが捉えた映像をテレビのモニター上に映し出す装置のことで間違いありません。

  しかしながら、この内視鏡で患者様の身体のどの部分を映し出すのかによって名称は微妙に変化するのです。例えば、胃や大腸など消化管の内部を映し出すのであれば上部もしくは下部消化管内視鏡と呼びますが、患者様の胸やお腹の皮膚から小さな穴をあけて、内視鏡を挿入して手術をする場合は胸腔鏡下ないしは腹腔鏡下手術と呼ばれます。

  われわれ外科で行う腹腔鏡下手術でも細径(直径約5mm!!)の内視鏡を使用して手術を行っています。患者様のおへそから細径の内視鏡を挿入し、二酸化炭素をお腹の中に充満させてから手術を行います。胆石のある胆嚢摘出や急性虫垂炎、また胃がんや大腸がんなどの手術も病期に応じて腹腔鏡で施術しています。

  また、以前のコラムでも掲載しましたが、消化管内視鏡での早期食道・胃・大腸がんに対するESD治療も積極的に行っています。

  近年の高齢化社会化にともなって、患者様の年齢層もしだいに高齢化の一途をたどってきております。こうした中で、より患者様の身体に負担の少ない手術が望まれるようになってきていることも事実です。

  当院ではこうした内視鏡を使用した治療によって、患者様の皆様にできる限りの安心を提供し続けたいと考えております。

  ぜひ何かありましたらお気軽にご相談ください。