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北茨城市民病院 内科 宮﨑 賢治

 上手な医療機関のかかり方をお教えします。コツは「病気の経過をまとめる」、「お薬手帳」と「紹介状」を持参される事です。「お薬手帳」は3月号の記事をご覧ください。

  初回受診の患者さんを診療していると、数週間から数か月の病気で受診される患者さんを診ます。
「病歴と身体診察で8割は診断がつく」という格言があるとおり、「病気の経過」は重要な情報です。
とはいえ、長期の経過や、他の医療機関で精査・治療を受けた場合に曖昧な事があります。
また、病気の経過をお話いただく時間は限りがあります。
     他の患者さんの診療時間を考えると、一人当たり「長くても」15分程度で検査・治療方針の判断が必要です。
混雑や、医師が質問したり、身体診察を考えると、お話いただく時間は5~8分程度か、もっと短いです。
 

 そのため、病院受診前や、待ち時間に病気の経過をまとめましょう。
ポイントは「いつ・どのような症状・どこかに受診したか・どんな検査や治療を受けたか」という情報を記載してみてください。箇条書きでも良いです。時間の推移と症状の推移がわかると素晴らしいです。
 

 他の医療機関で精査(血液検査・CT・MRI など)や、治療(抗生剤・ステロイドなど)を受けた方は「紹介状」を持参してください。
紹介状には医師が「疑った病気、精査結果、治療内容」が基本的に記載されていて、診断に役に立ちます。
ぜひ、病院受診時は上手にかかりましょう。