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北茨城市民病院 内科 大久保 初美

 今回は、睡眠時に呼吸停止が頻回にみられる状態、睡眠時無呼吸症候群(SAS)についてです。

 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は気道が狭くなる、または閉塞することにより呼吸停止を引き起こします。閉塞する原因としては肥満が第一ですが、日本人は欧米人と比較すると顎が小さく首も短いので民族的にOSASを引き起こしやすいと言われています。その他扁桃腫大なども原因となります。

 寝ている間に呼吸停止を繰り返すことにより良質な睡眠を得ることができず、途中で目が覚める、日中の眠気や倦怠感・頭重感、集中力の低下などの症状が出現します。症状がひどい場合、居眠り運転をして交通事故を起こした例も報告されています。さらにOSASで注意しなければならない点は、高血圧や不整脈、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病といった生活習慣病を悪化させる点です。

 診断には、睡眠時に酸素濃度や心拍数などを測定する機械を装着し、呼吸停止回数・時間、酸素濃度の低下の程度などをチェックし(ポリソムノグラフィー)、指数を計算して診断します。指数が低い(軽症)場合は、減量やマウスピースで気道閉塞を予防します。指数が高い(重症)場合には、人工呼吸器マスク(CPAP)の適応となります。

 OSASは、生活の質を下げてしまうだけでなく生活習慣病を悪化させるリスクとなります。前述の症状で困っている方は当院にご相談ください。